役割を敢えて変えてみる

こんにちは。
en+プロジェクト 杉山です。

12月に入り一気に寒くなりましたね。
朝、お布団からでるのが辛くなる季節です。

さて、今回は先日実施したマネージャーワークショップのお話。
今回で5回目でしょうか。

マネージャ―ワークショップはディスカッション形式でひとつのお題に取組んでいただくものです。お題は「アクティングの未来」

ただのミーティングにならないように、冒頭にワークを入れたり、付箋ワークを入れたり、参考になるフレームワークについての情報をお届けしたり…と様々な取り組みをしています。

その中のひとつに「役割を変える」というものがあります。

毎回、ディスカッションの際にはマネージャー自身で役割と時間の使い方を決めてもらっています。

しかし、自分たちで決めてもらうと、どうしても偏りが出てしまいます。

例えば進行が得意な人が毎回進行役をやる…といった感じです。

特にいつも一緒にいるメンバーだと自然とその役割が決まっていて、気づけば毎回同じ役割で進めるということも多くなります。

これは席順に関しても同じですね。
いつもの定位置に知らず知らずのうちに座ってしまう。

ただこうなるとずっと同じ見え方になってしまい、新しい発想が出にくくなります。

そこで今回はあえて「いつもと違う役割にしてください」と冒頭にお伝えしました。

 

◎ 視野をひろげる

「役割を変える」と簡単に言いましたが、意識していないとついつい、いつもの進行役の人が進めてしまう…なんていう事も。

身体に染みついていることって、なかなか抜け出せないものなんですよね。

今回も「あ、進行役じゃなかった!」「あ、○○役は~さんやった!」という声が漏れていました(笑)

実はこれは、思考も同じ。

自分の目線
自分の立場
いつもの役割

「自分の」や「いつもの」思考だけに偏ってしまうと、どうしても視野が狭くなり見えないものが出てきてしまいます。

これは人間誰しも起こる事。
マネージャ―だから…ということではなく、誰しもが意識しておきたいポイント。

だからこそ、今回は「視野を広げる」ためにも役割を変えるという取組みを行いました。

 

◎ 現在地とゴールは明確に

そして今回はもうひとつ。
冒頭に1つワークを取入れました。

現在地から目的地に向かう手段を選んでもらうというワーク。

このワークでは、現在地、目的地、そして目の前にあるツールの3つだけを伝え、何を使って現在地から目的地に向かうかを考えてもらいました。

今いる場所はここです。
目的地はここ。
目の前には○○と■■と△△と~があります。
あなたはどうやって目的地に向かいますか?

伝えるのはコレだけです。

このとき、「この中のどれを使いますか?」とは聞いていないということがポイント。

思わず目の前にあるツールだけを見て何を使うかを考えてしまいがちですが別にそのツールだけを使って欲しいとも伝えていませんし、現在地や目的地について質問をしてはいけないということも伝えていません。

ただ、こういう時、人間は目の前に様々なものを提示されるとそれらを使わないといけない!と思いこんでしまいがちですし、今ある情報だけで判断しようとしてしまいがちです。

しかし、目の前に提示された条件やツールだけに意識がいってしまうと全体像が見えなくなる。そして全体像が見えないと、不要な遠回りをしたり、目的地に辿り着けないということ起こり得ます。

適切な方法で、確実に目的地に辿り着くためには、まずは現在地の状況や周りに何があるのか。目的地はどんな場所でどんなものがあるのかなどを具体的にそして徹底的にリサーチしイメージする事も大切です。

勿論、リサーチしイメージするだけにとどまらず「うごく」ことも大切。ただ人間はイメージ出来ないと怖くて動けないもの。「うごく」ためにも具体的にイメージしていくことって大事なんです。

アクティングの未来ってどんな未来なんだろう?
そこに辿り着くためにはどうしたらいいんだろう?

今、取り組んでいるテーマにも活かしてもらえればと思いこう言ったワークを取入れてみました。

 

◎ 編集後記

最近、ある人との会話の中で「今の自分があの頃の自分に出逢ったら全力で(その選択をするのを)止めにかかります」と言っていたのが印象的でした。

あの時、周りの人が言っていたことが今ならよくわかる…と。

これは経験してみて初めて分かることもあったと思いますが、同時に「今」に捉われ過ぎて視野が狭くなっていたのかもしれないな…と感じました。

「今」を見つめる事、向き合う事はとても大事。ただずっと同じ視点で見ている「今」だけと向き合うのではなく、多角的に、時には俯瞰して「今」を見る事はもっと大事な事なのかもしれませんね。

それでは、本日はこの辺りで。
ご覧いただきありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。