共感のかけ算

こんにちは。
en+プロジェクト 杉山です。

先日、社長に「社長インタビューをまた改めてさせてください!」とお伝えしてきたこともあり、最近、2019年に行った社長インタビューをまとめた冊子を時々見返しています。

2019年の社長インタビューは1対1。インタビューと言いつつ、事前に質問を共有して考えて来てもらうと言った形式ばったものではなくアツく楽しく、ワクワクしながら2時間ぶっ通しで話したという感じです。

文字に起こすと43,942文字。
よく文字起こししたなぁ…と今でも思います(笑)

チャプター1から始まって、チャプター40まである超大作。この中には社長の想いや考えがたくさん詰まっています。

今回はその中から「アクティングの個性・強み」についてお届けしたいと思います。

◎ アクティングの個性・強み

あなたの会社の強みはどんなところですか?
この質問は社長にも、社員にも問いかけたことがあります。

人間(特に日本人)はマイナスな方ばかり目につく生き物。プラスな部分、強みがたくさんあるのにそこは、なかなか自分では気付けないものです。

さて、社長が思うアクティングの個性や強みはどんなところなのでしょうか。2019年のインタビューの冒頭にこのような言葉が並んでいました。

🔽 Chap.01 会社の個性

人にも個性があるように、会社にも個性がある。

「私はアクティングで働いている」=「何故アクティングで働いているか」が強みというのが一番の理想。まずは社員が自分たちの強みや、他社とどう違うのか「強み」を把握することが大切。

2020 年度の新卒採用最終面接のときに、1 人の学生にアクティングの印象を
聞いた際、【社内に入ってきたら笑い声も含め、沢山の声が聞こえた。

悪い方に言うと「自分はあまりできない」と自身のことを思っているが、でも、そういう人も含めて、意見を言える環境なのかもしれないと感じた】と回答してくれた。

声が聞こえてくる=みんなが話しているという事。

会社によっては、キーボードをたたく音や指示と報告の声だけが飛び交う。
隣の席の人と他愛ない話をすることもなく、シーンとした雰囲気の会社もある。

勿論、そういう環境の方が良いという人もいるかもしれないけどアクティングはコミュニケーション、人とのやり取りがまずは大事なところだと思っている。

アクティングの一番、色濃い部分はそこだと思っている。

いかがでしょうか?

アクティングメンバーにも在宅研修の一環として「会社の強みを知る」という課題に取組んでもらったことがあります。

その際にも

  • コミュニケーション
  • 社員同士の仲がいい
  • 明るい
  • 何でもいいやすい

といった声が挙がっていました。

◎ 強みを活かすには?

社長の思う会社の強みと社員が思う会社の強みは、当たり前かもしれませんがピタッと合っている状態。

では、その強みを最大限に活かすためにはどうしていったら良いのでしょうか?

このヒントもインタビュー記事の中で見つけることが出来ました。

能力よりも「そこで働く共感があるか」が大切。

「強み」と言う言葉を聞くと、スキルアップをイメージする方も多いかもしれません。しかし、スキルがあったとしてもそれだけでは「強み」にはなりません。

そこにかけ合わせる「共感する想い」が大切なんです。

上記の一節の前にこのような話がありました。

考えとか知識、賢いかどうかということがそろっていても、想いや心持がマイナスだと掛け算すると全てがマイナスになってしまう。※人生方程式(人生・仕事の結果=考え方× 熱量× 能力 / 稲盛和夫「働き方」より)

知識にはマイナスはないですよね。知らなければゼロ。そこから知る事でプラスされていく。

でも、考えや想いはプラス(良い考え、想い)とマイナス(悪い考え、想い)がある。だから、能力などを持っていてもマイナスの考えや想いを持っていると全てがマイナスになってしまう。

ここを大事にしないと全てがマイナスになってしまうよっていう考え方。

だからこそ、アクティングでは学歴とか、賢いかそうでないかとか、重視するべきところはそこではないと思っている。

どういう風に思うか、どういう言う風に考えるかという共感部分が大切になってくる。

いくら本を読んで知識を増やしても。いくら研修を受けてスキルアップしてプラスを重ねていったとしても「マイナス」な気持ちを掛け算してしまっては、プラスのものも全て「マイナス」になってしまいます。

ただ、こういう話をするとマイナスな感情が悪で、常にポジティブでいないといけない!と言う風に見えてしまうかもしれません。

しかし、ここでお伝えしたいことはポジティブシンキングじゃないとダメということでありません。マイナスな感情はマイナスな感情として受け入れた上で、どう考えていくかということなのだと思います。

ただ、マイナスな感情だけに囚われているとプラスなものも全部マイナスになってしまうよ。ということ。

だから、マイナスな感情を受け入れた上で、そこからどうするかが大事なのではないでしょうか。

考え方次第でプラスにもマイナスにもなるということ。

強みを活かすためには、プラスのことは勿論、マイナスなものも含めて自分自身のこと、仕事のこと、会社のことを知ることが大切なことなんだということを、この文章を見ていて感じました。

感じ方は人それぞれ。
そこから生まれる感情や行動も人それぞれ。

さて、あなたはどう感じましたか?

◎ 編集後記

今回は読書感想文のような記事になりましたね(笑)

さて、アクティングのVISIONの中にも入っている「幸せ」には2種類あることはご存知ですか?

その瞬間の幸せ・一瞬の非継続的な幸せを意味する「happiness」と身体的、精神的、社会的に良好で満たされている状態であり、持続する幸せを意味する「well-being」

「強み」を知り「強み」を活かすことは、後者の幸せ「well-being」とも強い結びつきがあると言われています。

人は成長したいと願うとき、苦手なことを克服することに重きを置きがちですが、なかなかうまくいかず諦めてしまうことが多いようです。右利きの人が左手を使って文字を書く練習をするようなものです。

しかし、成長の方法は何も苦手を克服することだけではありません。得意なことを伸ばしていく。そしてその得意なことが「強み」になる。これもひとつの成長です。

苦手なことを放置するということではなく、まずどちらから取り組むか。その順番を考えてみても良いのかもしれないですね。

何も難しいスキルをつけないとダメということでもなく、毎日小さなことをコツコツ積重ねる、相手に感謝を伝える、どんな時も明るく元気に挨拶をする、共感する…そういったことも、強みにつながることなのではないでしょうか。

それでは本日はこの辺りで。
ご覧いただきありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。